ダンナが嫌い、帰って来ないで欲しい、他所のご主人がいい男に見える。ああ、自分はどうしてこんな人を選んでしまったんだろうと後悔している奥様の気持ち、本当によくわかります。 私も4年前まで、大嫌いな亭主と一つ屋根の下で暮らしていました。20代の頃に燃えるような恋をして、ひと時も離れたくないほど好きになった人。気が付けば、燃やしてやろうかと思うほど憎くて、ひと時も同じ空間に居たくないというほど別の存在に成り果てました。一体何が変わってしまったのか、、、。 今日は同じように離婚をお考えの方に向けて、『こんなはずじゃなかった』という困った現実を回避するポイントを、3つのタイプに絞って解説していきます。
半年後の予定がない人

まず最初に考えてみてほしいのは、離婚から半年先にどんな幸せがあるか想像できますか、ということです。 たとえば、自分の仕事の幅が広がって毎日が充実している、ずっと一緒になりたかった人と正式にパートナーになれる、生活のすべてを自分の思い通りにできる、活力が湧いてこれからの人生を謳歌できる、などなどもっとたくさんあるかもしれませんが、ここで言いたいのは「妄想ではなくてそれ、想像ですか?」というところです。 つまり頭に浮かんだその幸せを、実現できると信じきれていますか?ということなんです。 何でいきなりこんなめんどくさい質問から入るかというと、毎日ダンナから何らかのストレスを受けていると、もうこれ以上この人のせいで苦しめられるのはゴメンだという気持ちになりますよね。過去の私も全く同じで、もうこれ以上ダンナと居たくない、一刻も早く新しい人生を再スタートさせたいと思っていました。 ところがいざ離婚が成立してみたら、再スタートどころか最低限の生活を送れるかの不安でいっぱいになってしまいました。具体的にはお金のことや子育てのことですが、今思えば自分自身の将来に関するすべてのビジョンのことです。 もちろん頑張れば良くなるとは信じていたけど、じゃあ
どこがどんな風に良くなるのかという、生活に基づいたリアルな予定がありませんでした。これを読んでいるあなたが同じように、この辺のことをただ「きっと良くなるに違いない」という感じで、ふわっと前向きにイメージしているとしたら、それは考えと言わず妄想である可能性があります。 そんな時は、将来ではなくて目の前の生活を基準にした、かなり近い視点で物事を見てしまってるかもしれません。ですがこれは、結婚生活に力を注いできたからこそのことですし、ずっと家庭を中心に置いて生きてきたのですから当然のことです。大切なのはまずそれに気付くこと、そして将来について見る方向を広げて、自分の気持ちや夢に焦点を当ててみることをおすすめします。
日本人ならではの頑張り屋さん

嫌な事でもついつい頑張ってしまうという人は、ちょっとその離婚待ったほうがいいです。なぜなら、そのままでは離婚というビッグイベントのあと、消耗しきって生きていくことになるからです。 ついつい頑張ってしまう人というのは、頑張り屋であると同時に我慢強い面も持ち合わせていることが多いです。それは、忍耐が美しいとされる日本社会では褒められる事かも知れません。 でも私は敢えて、嫌なことは
今すぐに徹底的にサボることをおすすめします。 何だって?今から頑張ろうという時に。と思われるかもしれませんが、もう少しお時間ください。これは頑張ってる人をダメだと言ってるのではなくて『無理しちゃってることに気付いてくださいね』というお話です。
正直しんどいこと忘れがち
いやいや、そんなこと無い、正社員じゃなくてパートだし、料理も適当に手を抜くし、掃除は正直いつしたか覚えてない、とか思う場合もあるかもしれません。ですがそんなことはどうでもよくて、
実際いま疲れているという現実を無視しないでほしいんです。 じゃあなんで疲れているか、それはストレスです。私もずっとストレスを抱えていましたのでよくわかります。主に子育てと家事、それに協力してくれない亭主の存在が大きかったです。 もちろん辛いことを忘れられる日もありました。私の場合は大好きなバレーボールの中継が心の栄養になってくれました。皆さんではもしかしたらK-POPアイドルかもしれませんし、好きな俳優さんかもしれませんし、ペットの存在かもしれません。でもそれは、日々のストレスを和らげてくれる痛み止めみたいなものです。痛み止めは効果が切れますので、またすぐに辛くなってしまいます。
ストレスを元から絶ってみる
どうするか?答えは頑張らない。辛いストレスの元を断ち切るということです。 と言っても、よし!ダンナの首根っこ掴んで息の根を・・とならないでくださいね。自分の人生の首が絶たれてしまいます(笑) やり方はこうです。
- ダンナに合わせることを頑張らない
- ダンナの行動を観察することを頑張らない
- ダンナの嫌な所、変なくせ、冷たい言葉を感知することにエネルギーを使わない
- いや1ミリも使ってあげない
これくらいのふてぶてしさが丁度いいです。強いて言い方を変えるなら、
ダンナに影響されないということに集中します。 嫌いなら堂々とシカトする、手伝ってくれないならお金を使って楽をする、眠いから寝る。こんな感じのごく普通のことまで、いけない事だと思いがちな日本人女性は奥ゆかしくて優しいですが、辛い時は自分を助けてあげることも大切です。 このように自分軸を取り戻すことで、例え離婚したとしても、その後誰かのせいで慢性的に疲れてしまう他人軸から離れることが出来ます。
何が不安かわからない人

もう一つ繊細な日本人だからこそ陥ってしまいやすいのが、リスクを避けたいという心理です。ここでの
ポイントはリスクを管理したいのではなく、リスクを避けて悪いことが起きるのを防ぎたいという心のあり方です。 これの何が悪いの?生きるうえで大切なことだと思うはずです。もちろんこれは社会で生きるうえで大切なことでもありますので、否定しているわけではありません。 では、そのリスクを回避するための勉強はしていますか。 例えばお金に関するリスクであれば『資産運用・金融情勢』健康に関するリスクであれば『遺伝子検査、保険の内容』などがありますが、ここまで聞いて実際よくわからない人がほとんどだと思います。ちなみに私は離婚する前に入っていた生命保険の内容も、金額さえも知りませんでした。どれだけ興味なかったの、という残念なエピソードです。 実は日本人の大人は勉強に使う時間が世界一短いということがわかっていて、言い訳するわけではありませんが、私もそんなごく普通の日本人だったんです。というかそういうことにしてください。 ですが離婚するとなると話は別です。冒頭からお話ししたように、やりたいことや将来のビジョンが無くなってしまった状態では、離婚後の人生はただただ不安で消耗するだけになってしまいます。ですので私は、ぜひ今のうちから何か勉強を始めることを強くおすすめします。 それは別に、ビジネスに繋がる可能性とか、人からどう思われるかという社会的な価値は無視してもOKで、たとえば自分自身が興味を持てること、少しでも楽しいと感じられること、理由は無いけどピンときたことなどに触れられるということ自体が大切です。 はじめは興味なくても、やっているうちに上手になりたいと思うこともあるでしょう。 私は現在、料理や執筆、植物と熱帯魚に興味があり、少しずつですが自分の生活を豊かに出来ている実感があります。それはとても幸せなことですし、離婚を選んでよかったと思える部分でもあります。 今の生活があまりにも悲しくて辛いものなら、相手は抜きで本当に幸せになる道を選ぶことが出来ます。 まずは離婚は目的ではないこと、人生の通過点だと考えてみてください。 そうすれば少し先の見え方が変わってくると思います。